尾行調査とは

尾行調査とは、探偵の調査でもっとも使われる調査方法です。
尾行をするだけなら誰でも出来るのではないか? そう思った方もいるかもしれません。しかし尾行は、様々なケースがあり、越えるべきハードルとして調査員を待ち受けます。
例えば、徒歩尾行といった歩いて調査対象者を尾行するケースと、車両尾行やバイク尾行といった移動速度が速く交通ルールを守っての尾行。他にも移動で利用される電車、バス、タクシー、船などそれぞれの交通手段を利用した尾行では、それぞれに適した方法、守らなくてはならないルールがあります。

一般的に尾行といわれるものは、徒歩尾行を指しています。
探偵事務所の調査員も初めに研修を受けることになる調査技法も、この徒歩尾行です。 調査対象者に調査員の顔が見られない距離や位置取りなどを学びます。

車を使う車両尾行やバイク尾行は、相手も車を運転している場合がほとんどです。バックミラーを使って後ろにも意識を向けていることから、車両による尾行は調査員が見付かってしまう可能性が高くなる、といったリスクもあります。

バスや電車、船を使って調査対象者が移動した場合には、調査員も同じバス、電車、船に乗車、乗船して尾行をしますので、調査対象者との距離も近くなり注意が必要になります。
また、調査対象者の動向を把握していないと、駅の乗り降りなどで見失ってしまう場合があるので注意をしなくてはならない尾行でもあります。特にバスや船といった別車両などが無い乗り物では調査対象者との距離に注意を払う必要があります。

この尾行調査では、調査員がいくら見付からないように注意をしていたとしても、調査対象者が警戒心が強く、用心深い場合には、いかにプロの探偵が行っても、尾行はかなり難しいものになってしまいます。
そんな稀なケースを除いても、探偵が尾行調査を基本としていることには変わりがなく、日頃の訓練が必要になるのです。